サーブで相手の守りを崩し、力強いスマッシュで相手コートにボールを打ちつけるテニス。試合に勝った時の喜びを味わうと、「一日でも早く上達したい」「上手になりたい」という気持ちがフツフツと湧いてくるのはないでしょうか。テニスは相手がいて、初めて成立するスポーツですが、ラケットとボールさえあれば、一人でもテニスの上達に向けた練習ができます。今回は、一人でもできるテニスの練習メニューについてお伝えします。
「テニスがうまくなりたい、でも相手がいない……」そんな時には、一人でできる練習や空いた時間を有効活用してできるトレーニングなどを取り入れるのがオススメ。できる範囲で、ラケットやボールを使った自主練習をしてみましょう!
壁打ちは、自分が打ったボールをそのまま「壁」がはね返してくれるため、一人でもラリーのような打ち合いができます。身近な場所では、電車の高架下や橋桁の柱となる部分などが挙げられます。身の安全を確保したり周囲への迷惑にならないようにしたりすることが前提ですが、壁打ちであれば一人でも反復練習が可能です。
壁打ちのメリットは、 「ストロークのフォームが安定する」「リカバリーが速くなる」ということ。安定したストロークを打つためには返ってくる球に合わせてフォームを調整することが重要なので、生きたボールが跳ね返ってくる壁打ち練習が効果的です。
リフティングと聞くと、サッカーのリフティングを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。「ボールを落とさないように跳ね上げる」という点で変わりはありませんが、テニスのリフティングではボールを蹴りあげる足の役目をテニスラケットが担います。
ラケットを水平にセットし、ボールを垂直に跳ね上げるのが基本的なやり方。ボールを落とさないようにリフティングを行うことで、ラケットの操作性が向上できます。
表面、裏面とラケットを交互に回したり、ボールに回転をかけながら真上にリフティングしたりすることで、同時に球感も鍛えることが可能です。
テニスをするうえで「ラケットを振る」というのは基本であり重要な動作。そのため、野球におけるバットの素振りと同じく、テニスにおいても素振りは有効な練習方法です。スイングの際の重心移動や身体の動かし方、腕の位置、ラケットの角度など細かな点を意識しながら素振りを繰り返し行ってみましょう。壁打ちと同じく反復練習することで、安定したスイングを身に付けることができます。
自分のフォームを意識しスイングを安定させることはテニスをプレーするうえで非常に重要です。ある程度ラリーができるようになっても定期的に素振りを行って、フォームの乱れを修正しましょう。
球出し用の機械を使用するのも個人練習では効果的です。球出し機というと高額なイメージがあるかと思いますが、家庭用の小型なものであれば5,000~15,000円ほどでも販売されています。
球出し機を使用する練習では、構えの状態からボールを捉えることができるのかを確認することができます。
大事なことは、力まずにスイングができているのか、ストロークリズムが乱れていないかどうか。強く打つのではなく、素振りをする感覚で取り組むことが重要です。自分にとって、力みのないスイングを身に付ける目的で取り組むと良いでしょう。
もし、テニスコートが使えるのであれば、サービスの練習もしておきたいところ。狙ったコースに打ち分けられているか、バウンド後の伸びや威力などを意識しながら練習してみましょう。
良いサービスの条件は、ボールを上に投げ頂点でボールを捉えること。ボールを捉えるときに、「肘が下がっていないか」「ボールを捉える角度」などをチェックするのがポイントです。これらは目視では難しいので、動画を取りながら練習すると上達のヒントが見えてきます。
テニス上達のPoint:家にテニスコートは無理でも、一人練習したい人にオススメの道具
家でボールを打ちたくなったとしても、家の敷地内ではなかなか難しいもの。そこで、一人練習したい人にオススメの道具をご紹介します。
まずは「リバウンドネット」です。自分が打ったボールをネットが受け止めてくれるため、周囲への影響が少なくなり壁当ての感覚で取り組むことができます。
次は、テニス練習機です。しなやかなポールの先にボールが固定されていて、器具の下部にはおもりがついています。起き上がりこぼしのように、ボールを打っても倒れず跳ね返ってくるため、狭いスペースでも反復練習が可能です。
最後はネットの向こうからマシンが球を出してくれるオートテニス。球出しのスピード、飛んでくるボールの距離、高さを変えることができるので、さまざまなシチュエーションを想定した実践的な練習が可能です。オートテニスができる練習場などもあるため、そちらへ足を運んでみるのも良いかもしれません。 |
基礎を知ったうえで技術を磨く練習は一人でもできますが、強くなるためにはまずテニスの基礎を身につけることが肝心です。理想的なフォームや練習メニューを知りたい時には、スクールに通うのも選択肢の一つ。テニススクールなら実際の試合に近い環境で練習ができますし、コーチや仲間との打ち合い実践経験を積むことで、あらゆる球への対応ができるようになります。
野球では、フリー打撃で投手から放たれたボールを「生きたボール」と表現することがあります。それはテニスにおいても同じで、相手が打ち込んできたボールは、人によってさまざまな回転がかかっており、機械から放たれるきれいな球筋とは大きく違います。
個人練習で積み上げていくことも必要ですが、対人による「生きたボール」は実戦に近い形となるので、上達への近道となること間違いありません。
今回は一人用の練習メニューを5つ紹介しました。自主的に練習を積み上げることも上達には大切ですが、テニスは相手があってこそ成り立つスポーツです。対人で生きた球を打つ練習をされたい方は、テニススクールでレッスンを受けることも考えてみてはいかがでしょうか。
テニススクールは指導方法やコーチの人柄などそれぞれ特徴が違うため、まずは体験レッスンを受けてみるのがオススメです! 八王子・仙台・横浜にコートを持つウイニングショットでは、すべてのコートで体験レッスンを実施しています。初めてラケットを握る方にも、もっと上達したい方にも、目指すレベルに合わせて丁寧に指導していますので、まずはお気軽にご連絡ください。